配線ダクトとは、中に電線などを収めるための部品です。
トラックライトやライティングレールと呼ばれたりもします。配線ダクトの利用目的は、電線の目隠し効果です。通常なにかの器機を利用する場合、必ず電線が必要となります。そのためこれらをまとめておかないと大変見苦しいことになります。電線はその規格上直角に曲げることはできません。曲げすぎると、電気を通す際にその部分が熱を持つからです。そのため這わせるための最適な曲率が決められています。
そこで配線ダクトを用いて収納してしまうことで、見た目を真っ直ぐにみせたり、直角にみせたりすることができます。またそれだけでなく、電線を利用する上での注意点として、引っ掛けるなどしてなんらかの力が外部加わることによる断線があります。
その場合、最悪配線から出火の恐れがあるからです。配線ダクトはこういったトラブルを遠ざけることができます。他にはあらかじめケーブルを這わせる場所を指定しておくことで、後から容易に設備を交換しやすくなるというメリットもあります。配線ダクト自体は、様々なニーズに応じた商品が展開されています。色、サイズ、材質といった中から望みの配線ダクトの商品を選ぶことができます。目安としては、壁に合った色を選んで目立たなくさせたり、中に収めるケーブルの本数やサイズから収められるサイズのものを選んだり、難燃性のプラスチック素材や金属素材のものを利用したり、逆に湿気が多い場所で後から交換が難しい箇所などにはプラスチック製のものを選んだりして、その利用環境に応じた商品を選択することが可能です。