環境によって使い分けられる配線ダクトの材質

複雑な回線を設置している場合は、ショートを防ぐ為に絶縁効果のあるナイロン材質の配線ダクトをお勧めします。

また塩化ビニール材質の配線ダクトを使用すれば、耐火機能で発火による断線も未然に防げるメリットがあります。尚絶縁性能の高い物は高速走行が可能な電車等の乗り物への使用事例も多く、非張力性能の物を使用すれば移動給電システムにも配線可能なので、関連事業の整備士の方は参考にしてください。ただし各々の配線ダクトには材質毎に耐電可能電圧が設定されている為、給電システムの電圧を事前に調べた上での使用を強くお勧めします。

配線設備が屋外にある場合は配線ダクトの材質も耐水性能がある物の方が、長期使用できる上に屋内用の物と使い分けることで費用の節約にもなります。屋内用でお勧めの物は金属タイプで、ビスを使えば柱や壁にしっかりと固定できる為、配線接触によるショートを防ぎやすいです。一方屋外用でお勧めの物はビニール材質の配線ダクトで、保護カバーが付いている物であれば、天候やほこりの影響の多くを防げます。

さらにケーブル保護カバーが付属していなくても、オプションパーツで設置できる物があり、一つのタイプを屋内と屋外で使い分けられるメリットもある為、予算と相談した上で決めてください。反対に保護カバーの設置が難しい時には断水性能の高さを高く評価されているコルゲートチューブを使用する方法も採用できるので、屋外設置の際には検討をお勧めします。

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